「電動キックボードに乗って通勤や街中の移動をもっと快適にしたい」
「免許不要で公道を走れるモデルって、どれを選べばいいの?」
と迷っている方も多いのではないでしょうか。
2023年7月の道路交通法改正により、16歳以上なら免許不要で公道を走れる「特定小型原動機付自転車」という区分が新設され、電動キックボードはグッと身近な移動手段になりました。

通勤や買い物、ちょっとした外出など、日常生活のさまざまなシーンで活躍します。
本記事では、免許不要で公道を走れる電動キックボードを選ぶ前に知っておきたい4つのポイントを解説し、通勤向けにおすすめのモデル5選を詳しく比較します。
それぞれのスペックや特徴、維持費・利便性の違い、購入前に確認すべき注意点まで、初めての方でもわかりやすく紹介します。
「自分のライフスタイルにぴったりの電動キックボードを見つけたい」と考えている方は、ぜひ今回の内容を参考に、最適な1台を選んでみてください。
電動キックボード免許不要モデルを選ぶ前に知っておくこと4選
免許不要で公道を走れる電動キックボードは、とても便利な移動手段ですが、安全に使うためには法律や装備のルールを知っておく必要があります。
ただ走れるだけではなく、保安基準や手続きまでしっかり理解してきましょう。
ここでは、免許不要モデルを選ぶ前に押さえておきたい4つのポイントを紹介します。
- 免許不要で公道可能な電動キックボードとは?
- 公道走行モデルに求められる保安基準
- ヘルメット着用の努力義務と安全ルール
- ナンバー登録と自賠責保険の手続き方法
免許不要で公道可能な電動キックボードとは?
免許がなくても公道を走れる電動キックボードがあります。2023年7月の道路交通法の改正で、「特定小型原動機付自転車」という新しい区分ができたんです。これなら16歳以上なら免許がいらなくて、車道や一部の歩道も走れます。
スピードは車道だと20km/hまで、歩道では6km/h以下と決まっています。切り替えも、ボタンやスイッチで簡単にできるようになっているんですよ。
ただし、どの電動キックボードでもOKというわけではありません。
- 大きさや重さ
- 速度の制御機能
- ライトやウィンカー
などの装備が法律で決められています。国土交通省の基準では、長さ1.9m以内、幅0.6m以内などのサイズ制限もあります。
安心して乗るためには、こうした基準をクリアした認証済みモデルを選ぶのが大事ですよ。
公道可能モデルに必要な保安基準
電動キックボードで公道を走るには、国土交通省が決めている「保安基準」を満たしていないといけません。これは、走っているときの安全を守るために必要な装備や性能のことなんです。
具体的には、以下の装備が必須とされています。
- 前照灯(ヘッドライト):夜間や暗い場所での視認性確保
- 尾灯(テールランプ):後方車両への存在アピール
- 方向指示器(ウィンカー):右左折時の合図
- 反射器(リフレクター):夜間の被視認性向上
- 識別灯火:特定小型原動機付自転車であることを示すランプ
- 速度計(スピードメーター):速度の常時確認
- 前後ブレーキ:安定した減速・停止性能
上記の条件を満たしている証拠になるのが「性能等確認済シール」です。これは国が認めた検査機関でチェックを受けた車両に貼られますよ。
このシールがなくても登録はできますが、警察に止められて確認されることもあるんですよ。特に通勤で使うなら、シール付きのモデルの方が安心ですし、信頼感もありますね!
ヘルメット着用義務と安全ルール
特定小型原動機付自転車にあたる電動キックボードの場合、ヘルメットは今の法律では着用が「努力義務」なんです。

努力義務はつけなくても罰則はないけれど、できるだけ着けてくださいねという意味です。
警察のデータによると、バイクや電動モビリティで事故にあったとき、ヘルメットをつけていない場合は、頭をケガして命を落とす確率が、つけているときの約1.8倍になるそうです。やっぱり安全のためには大事なんですよね。
特に通勤の時間帯は車や自転車が多くて、周りとの距離も近くなります。走るときは車道や自転車レーンが基本で、歩道に入るときは時速6km以下にスピードを落とします。夜はライトをつけて、曲がるときはウィンカーでしっかり合図。こういう基本を守るだけでも、事故のリスクはかなり減らせますよ。
参考元:警察庁「令和4年交通事故統計」
ナンバー登録と自賠責保険の手続き
電動キックボードで公道を走るときは、必ずナンバー登録と自賠責保険への加入が必要なんです。原付バイクと同じ扱いなので、登録せずに走ると法律違反になってしまいますよ。
ナンバー登録は、自分が住んでいる市区町村の役所でできます。
- 販売証明書
- 本人確認書類
- 印鑑
を持って行けばOKです。お金はかからず、その場で専用ナンバーをもらえるので、後ろにしっかり付けます。
自賠責保険は、人身事故のときに相手の治療費などをカバーしてくれる保険です。1年から5年の契約ができて、1年なら数千円くらい。
バイク屋さんや保険代理店、一部コンビニでも入れます。ただし、物の壊れた分はカバーされないので、心配な場合は任意保険も検討すると安心です。

これらがそろって初めて公道を走れるので、買ったら早めに済ませておくのがおすすめです。
(参考:国土交通省「自動車損害賠償保障制度」)
通勤におすすめの電動キックボード免許不要モデル5選
通勤で使う電動キックボードを選ぶなら、使いやすさや安全性はもちろん、航続距離や重量なども大切です。
毎日乗るものだからこそ、自分の生活スタイルや通勤距離に合ったモデルを選ぶことが重要です。
ここでは、通勤向けに特におすすめできる5つの免許不要モデルを厳選して紹介します。
- RICHBIT ES1 Proの特徴と通勤適性
- Jasion J-Boardのスペックと魅力
- COSWHEEL MIRAI T Liteの快適機能
- 長谷川工業 KS6 PROの性能と安全性
- YADEA YDX3-JPのスペックと使い勝手
- 5モデルのスペック比較表
RICHBIT ES1 Proの特徴と通勤適性
- メリット
- 8.5インチタイヤで安定した走行ができる
- 約13.8kgと軽量で折りたたみも約3秒で可能
- 国内累計販売台数12,000台以上の実績あり
- 全国200以上の販売・修理ネットワークあり
- デメリット
- モーター出力は250Wと坂道ではパワー不足
- 防水性能は生活防水レベルで雨天走行は推奨されない
特徴 | 詳細 |
---|---|
モーター | 250W |
重さ | 約13.8kg |
タイヤサイズ | 8.5インチ |
ブレーキ | 前後ディスクブレーキ |
最大速度 | 約19〜20km/h |
航続距離 | 約20km |
耐荷重 | 約100kg |
RICHBIT ES1 Proは、軽量かつコンパクトに折りたためる設計。都市部での通勤や最寄駅までの移動に最適です。
車道・歩道の走行モード切り替えがボタン一つで可能で、交通ルールを守りながら柔軟な移動ができます。
- 国内累計販売台数12,000台以上という実績
- 全国200以上の販売・修理ネットワーク
があるため、万が一の故障やメンテナンスにも安心ですね。

駅までの短距離通勤や混雑回避を目的とした都市移動には、軽量性と機動力のバランスが良く、持ち運びや保管も容易な点が魅力です!
Jasion J-Boardのスペックと魅力
- メリット
- 500Wモーターと最大登坂勾配約20%で坂道にも強い
- 航続距離最長35km、約4.5時間で満充電
- 法改正対応でエコ・パワーモード切替可能
- 着脱式バッテリーで2Way充電に対応
- デメリット
- 重さは約18.1kg(バッテリー装着時)とやや重め
- 防水性能はIP55で豪雨時走行は推奨されない
特徴 | 詳細 |
---|---|
モーター | 500W |
重さ | 約18.1kg |
タイヤサイズ | 10インチ |
ブレーキ | 前輪ドラム/後輪ディスク |
最大速度 | 約19km/h |
航続距離 | 約30~35km |
耐荷重 | 約120kg |
Jasion J-Boardは、500Wモーターと大径タイヤによる力強い走行性能が特徴です。坂道や段差にも安定して対応できますよ。
航続距離は最長35kmで、通勤や近距離の外出にも十分なバッテリー容量を確保しています。
特に着脱式バッテリーは充電場所の自由度を高め、使い勝手を大きく向上させていますよ。
- 法改正対応の速度切替機能
- BMS搭載によるバッテリー保護
など、安全性と利便性のバランスが取れたモデルです。

坂道が多い地域での移動や、普段使いからレジャーまで幅広く対応できるパワーと快適性を兼ね備えています!
COSWHEEL MIRAI T Liteの快適機能
- メリット
- 500Wモーターと独自アルゴリズムによる優れた登坂性能
- サドル付きで立ち乗り・座り乗りの両方が可能
- 大容量バッテリー(オプション)で最長70~80kmの走行が可能
- 前後サスペンション&機械式ディスクブレーキで安定性抜群
- デメリット
- 標準バッテリー搭載時でも重量がやや重く、持ち運びには不向き
- 本体が大型のため、狭い場所での取り回しには注意が必要
特徴 | 詳細 |
---|---|
モーター | 500W |
重さ | 約22kg |
タイヤサイズ | 10インチ |
ブレーキ | 前後ディスク |
最大速度 | 約20km/h |
航続距離 | 約30~40km 大容量バッテリーで最大80km※オプション |
耐荷重 | 約120kg |
COSWHEEL MIRAI T Liteは、快適な長距離走行と多様な乗り方を楽しめる設計が魅力です。
特に、
- サドルの有無を選べる2WAYスタイル
- 前後サスペンションによる振動吸収性能
は、長時間ライドの疲労軽減に効果的です。
USB充電機能や防水構造など、日常使いに便利な機能も充実しています。
大容量バッテリー搭載時は長距離移動も余裕でこなせるので、通勤からレジャーまで幅広く活躍しますよ。

立ち乗りで軽快に、座り乗りでゆったりと、シーンに応じた乗り方を選べる自由度の高さが魅力です♪
▶COSWHEEL MIRAI T Liteの公式詳細ページを見る
長谷川工業 KS6 PROの性能と安全性
- メリット
- 500Wモーター搭載で最大航続距離60km、登坂15度に対応
- 前後ブレーキ+電子ブレーキの3ブレーキ構成で高い制動力
- フロントサスペンション&耐パンク加工タイヤで安定した走行
- 国土交通省「性能等確認制度」適合品で安心
- デメリット
- 本体重量22kgと重く、持ち運びには不向き
- 防水性能はIPX4で、大雨や悪天候での走行は不向き
特徴 | 詳細 |
---|---|
モーター | 500W |
重さ | 約22kg |
タイヤサイズ | 10インチ |
ブレーキ | 前輪ドラム/後輪ディスク+電子 |
最大速度 | 約20km/h |
航続距離 | 約60km |
耐荷重 | 約110kg |
長谷川工業 KS6 PROは、登坂性能や長距離走行に優れたパワフルなモデルでありながら、安全性にもこだわった設計が特徴です。
特に3種類のブレーキシステムと耐パンク加工タイヤの組み合わせにより、安定した制動力と安心感を提供します。
長距離移動や坂道が多い通勤経路でも、安定したパワーと制動力を発揮します。
さらに、国土交通省の性能等確認制度に適合しており、公道走行の安全面で信頼できますよ。

安全性を最優先にしつつも快適な乗り心地を求める方にぴったりですね!
YADEA YDX3-JPのスペックと使い勝手
- メリット
- 約18.6kgと比較的軽量で、ワンタッチ折りたたみ可能
- フロント・リアのデュアルサスペンションで段差走行も快適
- 最高速度表示灯搭載で車道・歩道モードを安全に切替可能
- 防水性能IPX5で生活防水より高い耐水性
- デメリット
- 航続距離30kmと長距離利用にはやや不足
- 最大登坂能力10度で急坂には不向き
特徴 | 詳細 |
---|---|
モーター | 350W |
重さ | 約18.6kg |
タイヤサイズ | 9インチ |
ブレーキ | 前輪ドラム/後輪電子 |
最大速度 | 約20km/h |
航続距離 | 約30km |
耐荷重 | 約100kg |
YADEA YDX3-JPは、通勤や日常の移動に適した軽量モデルで、折りたたみのしやすさと耐水性能のバランスが良いのが魅力です。
デュアルサスペンションにより、ちょっとした段差や舗装の荒い道でも快適な走行ができます。
また最高速度表示灯付きで、公道走行時の安全性も確保されています。雨に強く、日常使いに安心感があるモデルですよ。

折りたたみやすく車にも積みやすい設計なので、通勤だけでなく旅行先での移動にも活用できますね♪
5モデルのスペック比較表
ここまで紹介した5つのモデルを、主要スペックで比較すると以下のようになります。
数値で比較することで、自分の利用環境に合ったモデルを見極めやすくなります。
モデル | モーター | 重さ | タイヤサイズ | ブレーキ | 最大速度 | 航続距離 | 特徴 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
RICHBIT ES1 Pro | 250W | 約13.8kg | 8.5インチ | 前後ディスクブレーキ | 19〜20km/h | 約20km | 軽量&3秒折りたたみで持ち運びできる |
Jasion J-Board | 500W | 約18.1kg | 10インチ | 前輪ドラム/後輪ディスク | 19km/h | 30〜35km | 坂道にも強いパワーと着脱式バッテリー |
COSWHEEL MIRAI T Lite | 500W | 約22kg | 10インチ | 前後ディスク | 20km/h | 30〜40km(最大80km※大容量) | サドル着脱可&長距離走行対応 |
KS6 PRO | 500W | 22kg | 10インチ | 前輪ドラム/後輪ディスク+電子 | 20km/h | 60km | 3ブレーキ構成で安全性重視 |
YADEA YDX3-JP | 350W | 18.6kg | 9インチ | 前輪ドラム/後輪電子 | 20km/h | 30km | 軽量&IPX5防水で日常使い安心 |
この表からも分かるように、軽量さを優先する場合はRICHBIT ES1 Pro、長距離対応ならCOSWHEEL MIRAI T Liteや長谷川工業 KS6 PROが有力候補です。
また、防水性能を重視する場合はYADEA YDX3-JPが安心です。
初めて電動キックボードを利用する方は、速度が控えめで安定性の高いJasion J-Boardが選びやすいでしょう。
電動キックボード免許不要モデルの選び方と比較ポイント
せっかく電動キックボードを買うなら、自分の用途にぴったり合ったものを選びたいですよね。
通勤距離や保管場所、コストや利便性など、チェックすべき点はいくつかあります。
ここでは、購入前に比べておくと安心な3つのポイントをまとめました。
- 通勤用途に合うモデルを選ぶコツ
- 自転車・バイクとの維持費や利便性の違い
- 購入前に確認すべき注意点とまとめ
通勤用途に合うモデル選びのポイント
通勤用の電動キックボードを選ぶときは、まず家から職場までの距離と道の状態をはっきりさせることが大事です。
たとえば、
- 片道が10kmくらい → 1回の充電で30kmほど走れるタイプ
- 寄り道や週末にも使いたい → 1回の充電で40km以上走れるタイプ
坂道が多い場所に住んでいるなら、モーターの力や坂を上れる角度もチェックしておきましょう。
長谷川工業 KS6 PROはわりと急な坂もスイスイ登れますし、COSWHEEL MIRAI T Liteもなだらかな坂なら安定して走れます。
あと、置き場所も忘れずに。外に置けない場合は、折りたためて軽いタイプが便利です。バッテリーが外せると家の中で充電できて盗難防止にもなります。
さらに、雨やちょっとした悪路にも耐えられる防水や丈夫さも、毎日の通勤には欠かせませんね。
自転車・バイクとの維持費と利便性比較
電動キックボードって、自転車や原付バイクと比べても維持費が安くすむんですよ。自転車はほとんどお金がかからないけど、スピードや坂道の負担を考えると、電動キックボードのほうがラクな場面も多いです。
また原付バイクは、
- ガソリン代
- オイル交換
- 駐輪場代
などがかかって、毎年数万円くらいは必要になりますよね。でも電動キックボードなら、自賠責保険が年間で数千円と、あとは充電代くらい。
駐輪場所にも困りにくいですし、混んでいる時間帯でもスイスイ行けるのが便利ですね。
ただ、たくさん荷物を運ぶのはちょっと苦手です。だから、都市部での短い移動や、駐輪場が取りづらい場所では、電動キックボードが本当に使いやすいと思いますよ。
購入前に確認すべき注意点とまとめ
電動キックボードを買う前には、公道を走るためのルールをちゃんと確認しておくことが大事です。
特に「性能等確認済シール」が付いているかは必ずチェック。このシールがあると、安全装備が法律の基準を満たしている証明になりますよ。
速度も、
- 車道用 → 時速20kmまで
- 歩道用 → 時速6kmまで
切り替えられるかを見ておくと安心ですね。
買ったあとは役所でナンバー登録と自賠責保険の加入が必須です。これを忘れると罰則があるので要注意してください。
雨の日や水たまりも走るなら、防水性能がしっかりしたもの(例えばIPX5以上)だと安心ですね。
あとは、どんなふうに使うかをイメージして選びましょう。
- 近場だけ → 軽くて扱いやすいタイプ
- 坂道や長距離 → パワーのあるモーター搭載タイプ
がおすすめです。室内に置く予定なら折りたためるタイプが便利ですし、バッテリーが外せると充電も楽になります。
電動キックボードは維持費も安くて取り回しもカンタンなので、街中の通勤や近所へのお出かけにぴったりです。ただし、安全運転とルール遵守は欠かせませんよ。